ICカードリーダーを利用した出席管理は、教員の作業負担を軽減しつつ、不正防止やデータ精度の向上を実現可能です。本ページでは、北翔大学や岡山大学での導入事例を取り上げ、モバイル端末の活用や動線設計の工夫がどのように授業運営を変えたのかを解説します。

北翔大学では2013年度からICカードリーダー「Pit-21A」を活用した出席管理システムを導入し、教員の作業時間を大幅に削減しました。操作が簡単で、機器が苦手な教員でもマニュアルを使わずに扱えています。
顔写真や氏名の表示により学生の代返を防止し、履修登録の有無も即時確認が可能に。持ち運び可能な端末で急な教室変更にも柔軟に対応でき、ランダム抽出や簡易出席簿機能など授業支援ツールとしても活躍しています。

岡山大学は2015年度より、IC学生証とモバイルICカードリーダーを活用した出席管理システムを導入しました。従来の方法では出席確認に時間がかかっていましたが、持ち運び可能なリーダーを用いることで、短時間で効率的な出席確認を実現。
60分という限られた授業時間を有効に活用でき、独自の運用ルールを設けることで代返の抑止にもつながっています。
ICカードリーダーの導入により、学生証や交通系ICカードをかざすだけで即時に出席が記録され、確認作業の効率化が可能です。出席データは自動でシステムに反映されるため、教員が手動で集計する必要がなく、データの正確性が大幅に向上します。
代返や出席記録の誤入力、教員による集計作業の負担などの課題が解決できるでしょう。
大学でICカードリーダーを導入する際には、学生証や交通系ICカードなど、対応するカードの種類について確認することが重要です。学生が普段利用しているカードを活用できれば、導入コストも抑えられ利便性も向上。
設置方法についても、各教室に固定設置するのか、イベントやゼミなどで持ち運び可能なモバイル型を使うのか、利用シーンに合わせて検討する必要があります。
北翔大学や岡山大学の導入事例からは、ICカードリーダーによる出席管理が教員の負担軽減と不正防止、授業運営の効率化に貢献していることが分かりました。主にモバイル型による各教室への持ち運びが評価されているようです。
当サイトでは、導入事例以外にも出席管理向けICカードリーダーの情報を掲載しているので、導入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

非接触型のICカードリーダーといっても、利用環境や運用方法によって使いやすい製品は変わってきます。そのため、ここではよくある企業の導入ニーズに合わせておすすめのICカードリーダー3製品を解説します。
| 連携可能な システム |
クラウド勤怠システム※1や独自開発の勤怠管理システム |
|---|---|
| ICカードの 種類 |
FeliCa/MIFARE/Type-Bカード |
| その他読み取り | QRコード/顔認証 |
| 通信 | 無線LAN/有線LAN(PoE対応)/Bluetooth |
| 設置方法 | モバイル/卓上/壁掛け |
| 連携可能な システム |
アマノが提供する勤怠管理システム |
|---|---|
| ICカードの 種類 |
FeliCa/MIFARE/Type-Bカード |
| その他読み取り | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 通信 | 無線LAN/有線LAN(PoE対応)/モバイル通信(4G LTE通信)※2 |
| 設置方法 | 卓上/壁掛け |
| 連携可能な システム |
公式サイトに記載はありませんでした。 |
|---|---|
| ICカードの 種類 |
FeliCa/MIFARE/Type-Bカード |
| その他読み取り | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 通信 | Windows, macOSのPCへ接続 |
| 設置方法 | 卓上 |
※1 一部連携していないクラウド勤怠システムについては、カスタマイズにて対応。
※2 それぞれの機能を共存させることはできません。通信方法により機種が異なります。
※3 参照元:キングオブタイム公式HP(https://www.kingoftime.jp/record/)(税込表示)