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出席管理向けICカードリーダーのメリット・デメリット

目次

ICカードリーダーを活用した出席管理は、不正防止や記録の正確性向上など大きな利点があります。その一方で、カード紛失時の対応やリモート環境での利用制限といった課題も存在。ここでは、導入を検討する際に押さえておきたいメリットとデメリットを整理し、適切な判断につながる情報をまとめています。

ICカードリーダーの
主なメリット

改ざん・代返がしづらい出席ログ

ICカードリーダーを活用した出席管理では、学生や参加者がカードをかざすだけで自動的に記録が残るため、従来の紙での出席確認や口頭での点呼に比べ、代返や不正な改ざんのリスクを大幅に軽減できます。

連携するシステムに即時保存された出席記録は、正確性や透明性が高まり、管理する側の効率化と信頼できるデータの蓄積が可能。公平な評価や出席管理を実現するためにも有効な手段といえるでしょう。

学生証や交通系ICを
活用でき導入ハードルが低い

既に導入している学生証や交通系ICカードをそのまま出席管理に利用できる機種もあるため、専用カードを新しく発行する必要がなく、導入コストを抑えられます

利用する側にとっても持ち歩くカードを増やすことなく、スムーズに利用を始められる点は大きなメリットです。運営側にとっても既存の仕組みを流用できるため、システム導入の初期負担や管理体制の変更が最小限にとどまります。

PCレスでも使える
教室・会場での柔軟運用

ICカードリーダーの中には、PCと接続せずに単体で稼働できるタイプも存在します。電源を確保できる教室やセミナー会場であればPCがなくても出席管理を行うことが可能

授業や研修の形式に応じて、柔軟に運用できる点が魅力です。ネットワーク環境が整っていない場所でも利用できる機種もあるため、出張先や一時的な会場でのイベントにも有用。使用環境やシーンに合わせて、効率的に参加状況を管理できる仕組みを実現できます。

ICカードリーダーのデメリット

カード紛失時の
再発行コストと運営負担

ICカードを利用する仕組みでは、カード紛失時の再発行手続きやコストが発生する点はデメリットとなるでしょう。

学生証や専用のICカードを使う場合、再発行には一定の料金がかかり、発行までの間は一時的に代替の出席確認方法を用意する必要があります。導入にあたっては紛失時の対応フローや予備の仕組みをあらかじめ整えておくことが重要です。

オンライン授業やリモート参加には
対応できない

ICカードリーダーの大きなデメリットとして、物理的にカードをかざさなければ出席記録が残せない点があります。そのため、オンライン授業やリモートで行われるセミナーには直接対応できません。学習環境の多様化に伴い、遠隔参加の需要が高まっているため、この点は大きなデメリットといえるでしょう。

導入を検討する際には、対象とする授業形態や参加スタイルとの適合性を十分に考慮する必要があります。

学生証やICカード規格の不一致による
利用制限

ICカードには複数の規格が存在し、代表的なものとして日本で普及しているFeliCaや海外で広く使われているMIFAREがあります。ICカードリーダーによっては対応する規格が限定されており、規格が一致しない場合は出席管理に利用できません

規格の不一致は、運営上の制約や追加コストの発生につながる可能性があるため、導入時に既存の学生証や交通系ICカードがどの規格に基づいているのかを正確に把握したうえで、導入することが不可欠です。

まとめ

ICカードリーダーによる出席管理は、代返や改ざんを防ぎ、正確な記録を自動で蓄積できる点が大きなメリットです。学生証や交通系ICカードを活用できる機種なら導入コストも抑えられ、PCレスでの運用にも対応可能。一方で、カード紛失時の再発行やオンライン授業への非対応、カード規格の不一致には注意が必要です。

当サイトでは他にも出席管理向けICカードリーダーの情報を掲載しているので、導入を検討している方はぜひチェックしてみてください。

IC card reader
【導入ニーズ別】
勤怠管理向け
ICカードリーダー3選

非接触型のICカードリーダーといっても、利用環境や運用方法によって使いやすい製品は変わってきます。そのため、ここではよくある企業の導入ニーズに合わせておすすめのICカードリーダー3製品を解説します。

多拠点への導入を
手間なく行いたい
このようなケースにおすすめ
  • ICカードの登録・管理は各拠点に任せたい
  • 管理本部や支店ごとの異なる環境に合わせた設置が必要
独立型
Pit-23
引用元:シーエスイー公式HP
(https://www.cseinfo.co.jp/solution/pit23/)
Pit-23
引用元:シーエスイー公式HP
(https://www.cseinfo.co.jp/solution/pit23/)
Pit-23
引用元:シーエスイー公式HP
(https://www.cseinfo.co.jp/solution/pit23/)
PiT-23
(株式会社シーエスイー)
  • 一般的にはPC連動型ICカードリーダーで行うマスター登録が、端末単体で完結するので管理本部で登録の手間がかからない
  • 設置手段や通信方法が多彩なので、管理本部・支店・現場など環境が異なる拠点を持つ企業でも、配線や設置に頭を悩ませずに導入できる
主な仕様内容
連携可能な
システム
クラウド勤怠システム※1や独自開発の勤怠管理システム
ICカードの
種類
FeliCa/MIFARE/Type-Bカード
その他読み取り QRコード/顔認証
通信 無線LAN/有線LAN(PoE対応)/Bluetooth
設置方法 モバイル/卓上/壁掛け
電源・通信インフラが
未整備の場所で使いたい
このようなケースにおすすめ
  • 臨時事務所で電源コンセントが近くにない
  • ネット環境のない建築現場でPCが使えない
独立型
SX-200シリーズ
引用元:アマノ公式HP
(https://www.amano.co.jp/tis/line-up/ic_card_authentication/)
SX-200シリーズ
引用元:アマノ公式HP
(https://www.amano.co.jp/tis/line-up/ic_card_authentication/)
SX-200シリーズ
引用元:アマノ公式HP
(https://www.amano.co.jp/tis/line-up/ic_card_authentication/)
SX-200シリーズ
(アマノ株式会社)
  • モバイル通信(4G LTE通信)に対応。ネットワークがない拠点でも、microSDカードにデータを送り、集計作業が円滑になる
  • 端末を使って従業員によるシフト登録が可能。急な人員変更があっても、従業員各自で変更が完結するため、人事部での登録の手間が省ける
主な仕様内容
連携可能な
システム
アマノが提供する勤怠管理システム
ICカードの
種類
FeliCa/MIFARE/Type-Bカード
その他読み取り 公式サイトに記載はありませんでした。
通信 無線LAN/有線LAN(PoE対応)/モバイル通信(4G LTE通信)※2
設置方法 卓上/壁掛け
導入コストを抑えながら
最低限の整備を行いたい
このようなケースにおすすめ
  • 小規模オフィスのため、シンプルな機能で初期投資を抑えたい
  • 人事・総務を1人で回しており、人的コストがかけられない
PC連動型
PaSoRi
引用元:ソニー公式HP
(https://felica-biz.sony.co.jp/ja/sdk/myna)
PaSoRi
引用元:ソニー公式HP
(https://www.sony.co.jp/Products/felica/denshishakensho/)
PaSoRi
(株式会社ソニー)
  • 1台4,400円※3と、独立型の非接触型ICカードリーダーと比べて低コストでの導入が可能
  • USBでPC(Windows・macOS)に繋げるだけでセットアップ完了。連携設定もPC画面のウィザードに沿うだけで簡単に導入できる
主な仕様内容
連携可能な
システム
公式サイトに記載はありませんでした。
ICカードの
種類
FeliCa/MIFARE/Type-Bカード
その他読み取り 公式サイトに記載はありませんでした。
通信 Windows, macOSのPCへ接続
設置方法 卓上

※1 一部連携していないクラウド勤怠システムについては、カスタマイズにて対応。
※2 それぞれの機能を共存させることはできません。通信方法により機種が異なります。
※3 参照元:キングオブタイム公式HP(https://www.kingoftime.jp/record/)(税込表示)

勤怠管理向け
非接触型
ICカードリーダー3選